~老後の資産形成の考え方①~
生活に不安なく、いざという時にはそれなりの施設に入居でき、ある程度の資産(金融資産や不動産)を次の世代へ承継する」、これができればFP冥利につきます。
上記の資金的目標(ファイナンシャルゴール)を達成する初めの一歩は個々人のライフプランを明確にし、自分自身のみならず家族の頭にも刷り込むことです。
明確になった資金的目標(ファイナンシャルゴール)を実現するためには。詳細を具体的に固めて行く必要があります。手順は①資産の見直しによる増加、②支出の削減、③収入アップの順番です。若い方は今から収入を増やすことも十分に可能ですが、高齢者の収入増は限りなく限られてきます(年金以外には期待できません)。支出は人によって大きな違いがありますが70歳を過ぎると生活費が自然に減ってきます。消費力が激減します。想像以上です。
最後に手持ちの資産についてですが、周りの環境は高齢者に厳しいです。年齢が上がるとともに金融庁の指導により運用できる商品にも大きな制約が出てきます。銀行へ行って投資信託を購入しようとしても、「どうぞ定期預金の窓口へ」と誘導されてしまい、投資をしようとした高齢者は人格を否定された気になります。年齢がと資産形成の大きな足かせになります。
実は、高齢でも認知症がなければ不動産の活用という方法があります。実はこの不動産をいかに活用するかということが、資産形成の鍵を握ることになるのです。
筆者 :
井上 昇(いのうえ のぼる)(ファイナンシャル・プランナー)
■プロフィール
CFP®(日本FP協会認定)
横浜国立大学経済学部卒業。
国内大手銀行を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。
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