~老後の資産形成の考え方②~
不動産(特に自宅)を活用して老後資金に備えることを考えてみます。前提としてお一人で生活されている方に的を絞ります。70歳を過ぎると一人で生活することに不安を感じ、有料老人ホーム等への入居が頭を過ぎります。
先ず、は入居一時金と毎月の費用(食費やイベント等々の費用)です。ご資産が十分にあるときには、そこから一時金の支払いをして、毎月20~30万円のコストを数十年支払って生活していくことになります。
それがままならない時は自宅の活用です。活用の筆頭は売却ですが、価格が高騰していて売却した資金で残りの人生を全うできればGOODです。ただ不動産以外に資産が少ない場合ですから、生活は節約色が鮮明に出てきます。
出来るだけ売却価格が高い自宅を所有したいものです。自宅の購入は、戸建てが理想的ですね。不動産価格占める比重は土地がほとんどです。
また、一時金の支払いが可能な方ならば、自宅を賃貸に出して毎月のコストを家賃で補うことも考えられます。賃貸はファミリーの入居となるので、入居期間は比較的長いですが、空室となった時に、次の入居者が見つかる迄に時間がかかるなど、部屋数の多い賃貸マンション等と違い空室リスクが大きいのも確かです。
次に考えられるのが、自宅を担保に融資を受けて入居金や生活費を補完することです。
筆者 :
井上 昇(いのうえ のぼる)(ファイナンシャル・プランナー)
■プロフィール
CFP®(日本FP協会認定)
横浜国立大学経済学部卒業。
国内大手銀行を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。
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